大学生の頃は、ルネサンスでアルバイトをしていた一方で、社会科教員への志望もありました。しかし学年が上がるにつれ、徐々に自分のやりたいことは教員ではないのかも知れないと思い始め、教職ではなく、民間企業の選考を受けることにしました。就職活動を通して検討したのは、塾講師、観光業、そしてスイミングコーチです。ルネサンスの他にも一社、同業を受けていました。

ルネサンス入社の決め手は、アルバイト経験があったことと、長く働き続けられそうだと感じられたことです。「求める人材像」で定義していることをはじめ、会社の考え方から、人を大切にしているということが伝わってきましたし、実際にアルバイトで関わる周りのスタッフも、とても魅力的な人ばかりでした。また、スイミングを通じて様々な年齢のお客様と関わることができるというのも、自分にとっては働きがいにつながる大切な要素でした。

まず入社時のビジョンですが、当時はコーチとして長く働きたいという考えが強く、チーフや支配人になりたいという気持ちはまったくありませんでした。年齢を重ね体力的に厳しくなったら、やはり学校の先生になろうかな、と考えていたくらいです。

次に今までのキャリアですが、入社1年目は、アルバイト時代とあまり変わらない働き方でしたので、その点でギャップはありませんでした。当時、自分は泳げるのにお客様を思うように上達に導けない状況に、悔しさを抱いていたことを記憶しています。

2年目になり、育成のサポート役である「エルダー」がいなくなったことで自立心が芽生え、社員として何をすべきかということを、自ら考えるようになりました。そして、ただレッスンをするだけでは店舗が存続しない、きちんと数字（業績）の部分にも目を向けるべきだ、という考えが生まれました。

やがてチーフになり、その「数字」に責任を持つ立場になりましたが、なりたての頃は数字を意識しすぎてしまい、職場のチームづくりがうまくいかなかったのが、苦い思い出です。

ひとつは、自分と同じ志を持つスタッフを増やしていくということです。入社当時、私のやりがいは、お客様に楽しんでもらうこと、1日でも長く水泳を続けていただくこと、水泳で達成感を得て喜んでいただくことでした。しかし、自分1人が関われるお客様の数には限りがあり、より多くの方に喜んでいただくには、その志を共にする仲間を増やさなければならないのだと感じたのです。それは、部下や後輩を育成するという意味だけではありません。店舗を超えて、同じ世代や、ときには先輩方に対しても良い影響を与えるべく、自分の頑張る姿を見せていく必要があると感じています。社員同士が切磋琢磨することで、よりよいスイミングスクールが作り上げられますし、それが業績にも繋がると考えています。

もうひとつは、部下の声を聴き、いち早く行動を起こすということです。スイミングチーフという立場は、店舗の中のスイミングコーチをまとめ、チームとして成果を出すための責任者です。成果を出せるチームを作るために、責任者としてチームメンバーからの信頼を得ることは重要です。そして、信頼を得るためには、部下の声に耳を傾け、上司としてできることをいち早く行うということが大切であると思っています。良いチームを作ることができた結果として、以前の店舗で、重要な業績評価指標において全社1位になったことがあり、チーフとして大変嬉しく感じられました。

チーフになってから今年で5年が経ったのですが、今後3年以内に支配人になることが、直近の目標です。現在、ルネサンス浦和でチーフとしてスイミングセクションをまとめる傍ら、近隣数店舗を含むエリアのリーダーチーフという役割も担っています。他店舗の品質や業績にも目を向け、ときには他店舗のチーフをフォローしながら、私自身も視野を広げ多くの経験を積むことで、目標である支配人のポジションに近づけるよう、尽力しています。

また、少し長い目線で考えると、エリア全体を統括するエリアマネジャーとして、各店舗の支配人をサポートしたり、あるいは、本部で全社にまたがりスイミングスクールをマネジメントしたりといったことにも興味があります。

家族は、妻と、2歳の子どもがいます。妻もルネサンスの社員なのですが、勤務時間は、妻が朝から夕方、私は日中から夜にかけてのことが多いため、上手く交代しながら子育てをしています。夫婦の休みが合うときには、家族でのお出かけを楽しんでいます。

また、個人的には温泉が好きで、温泉に浸かると疲れが癒され、また仕事を頑張るぞ！という気持ちになりますね。その他も、夏は登山、冬はスノーボードなど、趣味も大切にしながら働いています。

ルネサンスで働くにあたり、スポーツの好き嫌いや、得意不得意は、あまり気にしなくても大丈夫です。水泳というスポーツにおいては、むしろあまり経験のない人の方が、泳げないお客様に寄り添い上手く指導できるということもあります。大切なことは、運動などを通じ、仕事としてどのようなやりがいがあるのか、どのような達成感が得られるのかということだと思います。ぜひ、そのようなことに考えを巡らせてみてください！