そっと寄り添うことで人の無限の可能性を知った 諸川 佳祐

お客様の“ありたい姿”を実現するために

現在私が水泳を教えているのは、3歳から80歳台まで、本当に幅広い世代の方々です。クラブに通われる理由もさまざまですので、まずはお一人おひとりが理想とする健康のあり方を伺い、無理なく目標を達成できるようなサポートを心掛けています。
運動は継続的に行ってこそ意味があります。特に水泳は“行ったり来たり”のシンプルなスポーツですので、「水泳って楽しい!」と感じていただくために私は思いやりやおもてなしの心、つまり【ホスピタリティ】を常に意識しています。
泳ぎ方を教えるのがどれほど上手でも、お客様の“なりたい気持ち”に寄り添うことができなければプロとはいえません。心身ともに安心して相談できる存在として、お客様の目線で物事を考えられるインストラクターを目指しています。

また一人、尊敬できるスイマーと出会えました

3年前のことです。マスターズ競技会に出場される82歳のお客様のサポートをすることになりました。初出場であれば25mといった短距離をとお薦めしましたが、娘さんを先に亡くされ、自分の頑張りでお孫さんを励ましたいという強い意思をお持ちの方で、100m完泳にチャレンジすることとなりました。
そこで私も全力応援を決意。高齢者アスリートの方々が普段どういった練習をしているのかを勉強し、フィットネストレーナーと協力しながらトレーニングプログラムを組みました。そうして迎えた当日、途中何度もコース内で立ってしまいそうになりながらも無事に完泳! お客様とお孫さんの感動の涙に立ち会うことができました。
そこで私が学んだのは、「人間の可能性は無限大」ということです。タイムを縮めることだけが水泳の目的ではありません。自分の価値観にとらわれることなく、お客様の可能性を最大限引き出すには、知識、経験、情熱、そして【ホスピタリティ】が必要だということに気づかせていただきました。

※内容は取材時点のものです。